洋服と配色
DESIGN前回の続き
前の投稿で「配色技法」についてまとめてみましたが、今回は身近なファッションを例にとってまとめていこうと思います。あらかじめ注意だけしておくと、自分はファッションについて特別センスがいいわけではなく、どちらかというとダサい部類だという自覚があります。しかし、今回は感覚で云々ではなくデザインの教科書にあるような配色の基本的な選び方について記述しようと思います。なので安心して参考にできることがあれば取り入れてみてください。
配色の例
洋服の配色では統一と変化がとても重要になっていきます。同じ色のファッションでも素材が違うだけで雰囲気がガラリと変わっていきます。色の面積の違いによっても同じようなことが言えるので、ファッション特有の配色感覚は重要になります。
ドミナントカラー配色
類似系の色を使った配色のことです。■■■このような色合いの組み合わせのように、近しい色相で違った明度や彩度を組み合わせる配色になります。統一感を重視した組み合わせになります。
ドミナントトーン配色
明度、彩度を統一させて色相に変化をつけた配色になります。■■■今回の例は、同じ暗めの色で違った色相を使いました。こんな風に似たような色合いのもの同士で洋服を組み合わせることで、統一感を出しつつ個性を表現できると思います。
トーンオントーン配色
同系色の色で濃淡を表現するときに使われる配色になります。■■このように同じ色相で明度をだす組み合わせになります。いわゆるグラデーションとも言います。
トーンイントーン配色
同じ明度で違う色相を使って配色する方法です。■■こんな風に同じような色の明度で違った色の組み合わせをすることができます。例の色のように補色関係の色相を使って変化をつけることが可能です。
トーナル配色
中間色を使った配色になります。■■こんな風に黒や白などを使って落ち着きのある雰囲気を作ることができます。シックな装いになります。
ダイアード配色
補色関係の色相を使った配色になります。■■こんな風オレンジであれば紫が補色関係に当たります。このような組み合わせは基本バランスの良い配色になりますが、ビビットトーンみたいな彩度が強めの色の組み合わせになると派手になりすぎる傾向があるので注意が必要です。
ビコロール配色
色相やトーンに変化をつけた配色になります。よく使われるのはストライプ柄やボーダー柄のように■■や■■の組み合わせになります。スポーティなスタイリングによく使われています。
トリコロール配色
トリコロールといえばフランスの国旗のような青、しろ、赤(■■■)になりますが、このような色の組み合わせのことです。基本は青、しろ、赤ですが類似系の色までは許容範囲として使われています。
ナチュラルハーモニー
自然界にあるような色合いの配色のことです。■■濃い色は暗い色に変え明るい色を薄くしてあります。自然の中でよく見かける配色なので受け入れやすい効果があります。
コンプレックスハーモニー
ナチュラルハーモニーとは逆に暗い色を薄く明るい色を濃く表現した配色になります。■■
こんな感じで濃い土の色だったものを明るく、薄い葉っぱの色を濃くするような配色です。見慣れていない配色のため不調和を感じることも多くなります。とても難しい組み合わせですが、モダンな雰囲気を演出できると思います。
洋服を買うとき
普段洋服を購入するときの参考になればと思い投稿してみました。自分も含めて洋服を直感的に購入していることが多いと思いますが、今持っている洋服の色合いで合う組み合わせを考えて買うきっかけになればと思います。